30代の妊活ブログ【うさこママ日記】

36歳、2歳の子育て中のママです。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が原因で不妊治療をしていたときの記録と 二人目希望のため再び始まる不妊治療の日々についての日記です。

クロミッドで腹痛が起きたらOHSSかも?下腹部痛やお腹の張りは卵巣腫れの可能性も

クロミッドで腹痛が起きたらOHSSかも?

クロミッドで卵巣が張れるリスク。OHSSって何?

 

クロミッドの副作用でいちばん気を付けないといけないのは卵巣過剰刺激症候群、OHSSです。

卵巣がめちゃくちゃに腫れ上がり、お腹に腹水が溜まる症状です。激しい腹痛、血管の詰まりなどが起こり、放置すると死亡する場合もあります。

 

OHSSはクロミッド最大のリスクの一つで、卵巣が腫れるのが悪化すると発症します。 排卵誘発の治療は、どれだけOHSSを食い止めるかが勝負です。

クロミッドは比較的OHSSが起こる確率は低いのですが、それでも3.4%の確率で発生します。

 

過度に不安になる必要はありませんが、100人の中で3~4人の確率は決して低くはありません。

たとえOHSSを発症しても適性に対処すれば回復するので、知識として知っておくと安心です。 なぜ卵巣が腫れるとなぜ腹水が溜まるのでしょうか。それを知るためにはまず血液と血管の仕組みを説明します。

 

血液と血管の仕組み

 

血液の中には漿液(しょうえき)という液体に赤血球、白血球、血小板など様々なものが乗って運ばれています。

 

血管には赤血球も通れないような小さな穴があり、ここから漿液が血管の外や中に移動します。漿液は少量ですが体内にもあり、内蔵の潤滑剤になります。 漿液の出入りは浸透圧で決まります。

 

キュウリに塩をかけるとキュウリの水分が抜けて美味しくなりますが、これはキュウリの細胞が持つ浸透圧より塩の浸透圧のほうが高いから起こります。

通常は血液がドロドロにならないように、漿液の出入りを管理しています。管理しているのはアルブミンというタンパク質です。

 

血管から液体が染み出てしまう?!OHSSの正体

 

しかし、卵巣にクロミッドの排卵誘発作用が強く働きすぎると卵巣が過剰にエストロゲンに反応してしまいます。

もともと3~4cmしかない卵巣がパンパンに腫れ上がり、中からエストロゲンを過剰に放出します。

 

この過剰なエストロゲンは血管の浸透圧を変えてしまいます。アルブミンを血管の外に放り出し、血液の中の漿液をどんどん外に放出してしまうのです。

 

漿液が抜けた血管の中は塩をかけられたキュウリのようです。 腹水が溜まるのはこの作用が原因です。

 

さらに過剰なエストロゲンは腎臓にも作用し、せっかく排出しようとした塩分や水分を再吸収するように促します。

洪水でダムの排出口を開かないといけないのに、それを邪魔するような作用を引き起こすのです。この作用のせいでますます腹水が溜まってしまいます。

 

腹水も少量なら問題ないのですが・・・

 

増えすぎた腹水は、まずはダグラス窩(か)という隙間に溜まります。

子宮の裏側と大腸の間にある狭い隙間です。 ここに留まっている間はちょっとした腹痛や不快感で済みますが、腹水が増えるとダグラス窩から溢れ出て、やがて横隔膜まで到達します。

 

横隔膜は肺を膨らませるために欠かせません。腹水が溜まりすぎると呼吸が妨げられて息苦しくなります。

さらに血管の中は漿液を奪われ、ドロドロの血液になってしまいます。血液が濃くなりすぎると血栓のリスクが急上昇し、血管が破れる可能性があります。

 

おなかの中に水が氾濫して、血管の中は渇水でカラカラになる・・・これが腹水です。

]重症になると腹水が胸まで上がり、胸腺という部分まで溢れることがあります。こうなると治療が大変で長い入院生活を送らないといけませんが、クロミッドでここまで重症化することは滅多にありません。

 

クロミッドを服用して、ごく少量の腹水が溜まるのはよくあります。しかし入院が必要なほどの重症になることは滅多にありません。知識として留めて下さい。

 

軽い腹痛から重度の腹水まで…OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の症状

 

卵巣過剰刺激症候群、OHSSの代表的な症状は腹痛です。

腰痛という形で現れることもあります。クロミッドを服用して腹痛が起こるのは、OHSSになりかけているのかもしれません。腹水が溜まるので、お腹の張りを感じることもあります。

 

OHSSは特に下腹部に痛みが走ることが多い傾向があります。お腹の張り、吐き気、のどの渇き、尿が出にくくなる(または出なくなる)、何もしていないのに体重が1日1キロ以上増える、お腹が膨れるなどの症状が出ることもあります。

 

特に尿が出ない、体重の異常増加は非常に危険なサインです。深夜でもいいので病院に緊急連絡して指示を仰ぎましょう。連絡が付かなければ地域の救急外来に行くか、救急車を呼んで下さい。

 

余裕があれば救急ダイヤルでクロミッドを服用したこと、OHSSの可能性があることを伝えて下さい。より的確な救急措置を受けられます。

 

OHSSのピークはいつまで?皮肉ですが妊娠失敗すれば症状は消えていきます

 

OHSSの症状は、いつまで続くのでしょうか。重症でなければ時間が経てば徐々に収まります。次の月経が来れば急速に収まり、けろりと治ってしまいます。

 

そう・・・妊娠がうまく成立しなければOHSSは収まります。

妊娠できなかったことは残念ですが、赤ちゃんがお母さんの体を思いやって今回はパスしたと思って気を取り直しましょう。

 

もしクロミッドを服用している5日間の間で重いOHSSが発症したら服薬を中断します。OHSSの症状のピークは排卵直前です。いつまで続くか不安になりますが、排卵さえ終われば少しづつ楽になっていきます。

 

OHSSの治療は血栓予防の輸血やアスピリンの投与、腹水をいったん体外に出して濾過してから体内に戻すなどの措置を執ります。

もちろん入院しなければこのような治療はできません。 中程度までのOHSSは対処療法しかなく、塩分を控えてゆっくり休むのが唯一の治療法です。

 

卵巣がチクチク痛い、下腹部痛やお腹の張りの症状は気を付けて。クロミッド服用中に気を付けたいこと

 

クロミッドの服用中に下腹部痛が起こることは珍しくありません。

卵巣が痛いこともよくあります。卵巣のあたりがチクチクする、下腹部の張りを感じることもあります。 不愉快だけどまあ我慢できる、程度の不快感ならOHSSの初期症状かもしれません。

 

ちゃんとトイレに行けるのか、小水は出ているか、体重が急に増えていないかを確認しましょう。排卵誘発治療をしていると軽度のOHSSはよくあるので安静にしていれば問題ありません。 仕事で残業や外回りはできるだけ避けて、ゆっくり休みましょう。

 

腹痛が収まるまでは運動、温泉や岩盤浴、サウナなど汗をたくさん出す行動も控えます。 無理をすると、ますます卵巣が腫れて痛みが増すこともあるので無理は禁物です。 もし小水が出にくい、出ても少なすぎる場合はすぐに病院に連絡しましょう。

 

軽度なら何の問題もないけれど・・・知っておきたいOHSSのリスク

 

OHSSで気を付けることは、トイレの回数と体重管理を怠らないことです。クロミッドでもダグラス窩に溜まる程度の軽度なOHSSなら比較的よく起こります。

 

しかし重症化すると重度の血栓症など命に関わる症状を起こすことがあります。 体重計は1日2回、朝晩に乗って記録を付けましょう。一緒にトイレの回数もカウントしておきましょう。

 

卵巣の大きさは病院で診てもらわないと分かりませんが、病院で確認すればすぐにOHSSかどうかが分かります。

軽度のOHSSは安静にしていれば何も問題ありません。日にち薬で1週間も経てば徐々に収まり、次の月経で完全に落ち着きます。

 

ただし妊娠したら話は別で、OHSSが悪化することが懸念されます。入院して治療を受けますが、妊娠という状態がOHSSを悪化させる原因になるので改善は大変です。

 

最悪なケースでは人工中絶せざるを得なくなることもあります。厳しい現実ですが、頭の隅に留めておいて下さい。

 

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