30代の妊活ブログ【うさこママ日記】

36歳、2歳の子育て中のママです。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が原因で不妊治療をしていたときの記録と 二人目希望のため再び始まる不妊治療の日々についての日記です。

マイルド法って?体外受精でもクロミッドを使うことがあります

クロミッドで体外受精

クロミッドは体外受精で使うこともあります。何故使うの?

クロミッドは不妊治療の第一歩で使う初歩的な薬・・・そんなイメージがあると思います。

 

しかし体外受精の採卵でもクロミッドを使うことがあります。マイルド法、低刺激法、クロミフェン周期治療など名称はさまざまですが、身体の負担が軽く(比較的)お財布にも優しい採卵法です。(ここでは「マイルド法」と表記します)

 

一般的に体外受精は、毎日毎日薬を注射して卵巣の中の卵胞をできるだけ育てるのが基本です。

卵胞の数が多いほうが受精卵も増えるはずなのに、なぜクロミッドを使うのでしょうか?

 

1.卵巣の中の卵胞が少ない

加齢などで卵巣の中の卵胞が少なくなると、どれだけ薬を使っても育つ卵胞の数も限られます。 それならマイルド法で育てたほうが合理的でしょう。

マイルド法は卵胞の数が少ない女性や高齢の女性に向いている採卵法です。

 

2.連続して採卵できる

一般的な薬をたくさん使う採卵法は、採卵した後しばらくお休みしないといけません。クロミッドを使うマイルドな採卵法なら体の負担も少なく、予算が許せば毎周期採卵することもできます。

 

3.排卵コントロールができる

体外受精の採卵の中には、薬をほとんど使わず自然に卵胞が育つのを待つ「自然周期法」があります。

しかし自然周期法は排卵する時期が読みづらく、治療計画が立てにくい欠点もあります。 クロミッドを使ったマイルド法なら採卵時期もコントロールしやすくなります。

 

4.お財布と体に優しい

注射を毎日打つ一般的方法は、その薬代だけでも大きな出費になります。 クロミッドを使う場合は注射代がないので、その分だけ予算が減ります。

 

クロミッドを使った体外受精のスケジュールとは?

 

クロミッドは体外受精のスケジュールが組みやすい採卵法です。

一般的には3日目から12日目まで毎日服用します。病院によりますが、5~12日間服用することが多いようです。

 

クロミッドの作用で卵胞が育ち、採卵できる十分な大きさ(17~18mm)になれば最後の仕上げです。卵巣刺激ホルモンを抑えるGnRHa点鼻薬(ブセレキュア)という薬か、hCG注射を筋肉注射して勝手に排卵しないように留めます。

 

この36時間後に排卵するので、その直前で採卵します。 ブセレキュア(またはhCG注射)を使った後、24時間ほどで卵胞は十分な大きさ(20mm)に育ちます。

 

妊娠率は一般的方法よりも低い?クロミッドの体外受精

クロミッドを使った体外受精は、刺激が弱いので採卵できる卵胞が少な目です。1つしか採卵できないことも珍しくありません。

 

多くても2~3つが限界で、その分だけ妊娠率は下がります。 体外受精の妊娠率は、お腹の中に戻せるまで育った胚盤胞が多いほど上がります。

 

強い刺激を与える一般的な方法なら胚盤胞まで育つ卵が複数生まれる可能性が高く、妊娠のチャンスが増えます。 これはマイルド法最大の弱点なので、この点を理解した上で治療を受けましょう。

 

費用は若干お手頃価格。クロミッドを使った体外受精費用は?

クロミッドで体外受精を行いたいなら、費用は若干安くなります。 安くなるのは卵胞を育てる薬代です。

 

一般的方法なら数万円以上する高額な薬を毎日毎日注射しないといけませんが、クロミッドを使うマイルド法なら1日わずか120円です。(薬価は病院によって異なります) 卵胞の育ち方が良くないときは、病院によっては数回ほど注射を使うこともあります。この場合は当然値段は上がります。

 

ただし採卵するための手術費、採卵した卵を育てる費用、育った受精卵(胚盤胞)の凍結費、そして解凍して胚盤胞をお腹に戻す移植の費用は一般的方法と同じです。

 

そのため一般的方法よりも8~10万円ほど低い程度で、思ったよりは安くならないと感じるかもしれません。 もし胚盤胞を凍結せず、そのまま移植するなら凍結費用がなくなるのでさらに安くなります。

 

クロミッドを使った採卵は連続して行えます。その理由は?

クロミッドを使った採卵の利点は連続して行えることです。これは刺激がマイルドで卵巣があまり疲れないのが理由です。

 

一般的な薬をたくさん使う方法は卵巣への負担が激しく、必ず1周期以上のお休みを取ります。卵巣がパンパンに腫れるので体の負担も重く、体調を崩すことも珍しくありません。

 

クロミッドほど軽い刺激なら体の負担は軽く、連続して採卵を続けることができます。自然妊娠が難しい方、卵胞の数が少ない方にとっては優れた方法になるでしょう。

数周期ほど連続して採卵すれば受精卵の数が増え、胚盤胞まで育つ確率が上がります。

 

数は一般的方法よりも少な目です。クロミッドの採卵数

クロミッドで得られる卵胞の採卵数は1つから3つほど。ここから体外受精できるだけ育つ卵胞は1つ、多くても2つです。

これはクロミッドの刺激がマイルドで、多くの卵胞を育てるには力不足だからです。

 

しかしマイルド法をチャレンジする方は、そもそも卵胞の数が少ないことが多いのです。卵胞の数が少ないことは確かに妊娠には不利かもしれません。

 

しかし何度もマイルド法で採卵することで受精卵の数が増え、妊娠率を上げることができます。

不利であることと妊娠の有無は関係ありませんし、一般的方法でも妊娠できないことはよくあります。予算と相談の上、希望を持って治療を受けて下さい。

 

採卵数が1つになることも…クロミッドで採卵するリスクとは?

クロミッドで採卵するときにいちばん怖いのは「空胞」です。

空胞とは中身の卵子がない卵胞のことで、卵子がないので育つこともできません。

 

空胞は超音波で内診しても見分けることができません。ベテランの医師なら卵胞の大きさなどである程度把握できる方もいますが(成熟した卵胞に比べて小さい傾向があります)、「採卵して取り出してみないと分からない」のが現状です。

 

多くの卵胞が採卵できる一般的方法なら1つ2つの空胞も諦められますが、採卵数が限られるクロミッドで空胞だったら目も当てられません。

 

クロミッドで採卵できる数が1個というのも珍しくないので、せっかくの採卵が無駄になるリスクがあります。

これがクロミッドで採卵する最大のリスクで、この点は覚悟しておかないといけません。

 

採卵に空胞は付き物だけど…クロミッドでも空胞は出来るの?

クロミッドを服用して採卵しても空胞が生まれることはあります。

特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は卵胞の数が多すぎて育ちにくく、空胞が生まれやすくなります。

 

空胞とは中身の卵子がない卵胞と説明しましたが、より正確に言えば「卵子が未熟すぎる」状態です。

PCOSの方は一般の方とは採卵する時期が異なるという意見もあるので、PCOS治療に強い病院で相談するのが一番です。

 

しかしPCOSでない女性も空胞とは無縁ではありません。もしクロミッドを服用しても空胞しか育たないなら、刺激が弱すぎる可能性があります。

より強い刺激にすべきか医師と納得するまで相談しましょう。

 

クロミッドの薬価は安くても、通院費や採卵の手術代はそれなりに高額になります。

採卵する身体的負担もそれなりにあるので、一般的方法に耐えられるなら、まずは一般的方法でチャレンジするほうが良いと思います。